 |  |  | | | TVR Cerbera 4.5 インプレッション | |  | | クルマのコンピューターによりドライビングに介入してくるシステム(ABS やスタビリティーコントロール)が全盛のいま、純粋にドライバーの技量だけで走り、走る機能以外に余計な機能の付いていないスポーツカー。僕はそんなクルマにとても魅力を感じる。そしてもちろん FR。それこそが走ることが好きなクルマ好きの為のクルマだと思っているからだ。スーパーセブン、ロータスエリーゼ、、そして今回試乗した TVR。しかし、これらは完全に趣味のクルマなのだろうか。 |  | 文・写真:若林正幸 取材協力:オートトレーディングルフトジャパン株式会社
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|  |  |  |  |  |  | 若林正幸 [カメラマン] |  |  |  | | 現在、自転車の雑誌を中心に活動しています。自分でもダウンヒルの競技に参加しています。 |  |
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 |  |  | Cerbera 4.5 のスペック
現在の TVR ラインナップの中で一番高価なのが、唯一の 2+2 のクローズドクーペで自社開発の 4.5 リッター V 8 エンジン「AJP 8」を搭載する Cerbera 4.5 である。 このエンジンは 420 ps、52.5 kgm を誇り、TVR でも Cerbera でしか味わうことができない。ハイパワーエンジンだ。
Cerberaはこの他に 2 種類のエンジン、4.2 リッターV 8(360 ps)と 4 リッター直 6(350 ps)が用意され、どのエンジンでもパワフル。なにせ僅か 1,100 kg のクルマを走らせるのだ。 |
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 |  | 遊び心も満載
実際のクルマをみると、グラマラスなボディーラインが美しい。 ドアを開けるにはバックミラーの下部にあるボタンを押す。 FRP の軽いドアのロックが「カチヤッ」とリリース。知らなければ永遠にドアを開けることさえできない様に仕組まれたギミックに遊び心を感じる。 革張りのちょっと大きめのリクライニングバケットに座り、キーを捻り、イモビライザーをオフにする。これでエンジンをかける準備ができた。 ハンドルの下部にある黒いスターターボタンを長めに押し、火が入った瞬間にアクセルをちょっとだけブリッピングさせる。暖まっていたので簡単にかかったが、冷えてるとエンストの憂き目にあいそうな危うさ。
ここまでの手順で僕は十分に「これが TVR」というのを感じることができた。ドアを開けることからエンジンをかけるまで、やたらとワクワクでき、儀式が満載なのだ。 |
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 |  |  |  |  | 総革張りのインテリアデザインも斬新 ハンドルの奥に燃料計、時計、エアコン吹き出し口、スターター、キルスイッチが配置されている |  |
|  |  | ファーストコンタクト
改めてシートをなおし、ドライビングポジションへ。ぐっと寝た A ピラーとフロントウインドウからは左右のフェンダーの盛り上がりがグラマラスに見える。 室内はもちろん革張りでシートもセミバケットタイプ。ぐっと寝たいわゆるやる気にさせるドライビングポジションだ。
駐車場をでて、ゆっくりと暖気をかねて高速道路へ向かう。クラッチはやや重いが苦にならない程度。シフトフィールはカチカチと小気味よく、ストロークも手首を返すだけのショートストロークで無駄な遊びも無い。ややクイックなステアリングも重すぎず軽すぎずフィーリングはとてもイイ。 こういった人の触れるところがよくチューニングされているのは流石だと感じる。 |
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 |  |  |  | かなりのスピードまでオン・ザ・レールの走行感 狙ったラインに入れる |  |
|  |  |  | 走りの実力
高速道路の合流でちょっと踏むと、あっという間に走行車線のクルマより前に出る。 ターボのような爆発的な加速感ではなくトルクに乗って前へ出る感じ。リア 255/35 ZR 18 のタイヤはガッチリと路面をホールドする。 カタログスペック通り 0 - 100 km/h の加速性能は文句ナシ。トルクのあるエンジンは低回転ではややモッサリ感はあるが、 4,000 回転からは一気に吹けあがる。追い越し加速やレーンチェンジもスムーズだ。
峠道を走ると、このクルマ本来の魅力が発揮される。 そのリニアなハンドリングの秀逸さに加え、ブレーキもソリッドな踏み心地で、クルマを操っているという感じがドライバーの五感にダイレクトに伝わる。足回りもしっかりとしていて、かなり飛ばしてもオン・ザ・レールといったコーナリングだが、ある一線を越えると危うそうな雰囲気がある。 残念ながらそんな領域まで踏みいることはできなかったが、ギリギリのバランスの上に成り立ったクルマということが感じられた。
この上贅沢を言えば、エンジンフィールとエグゾーストノートがもう少しよければ・・・と言いたいところで、非常に良いところがある故に気になるところが際だってしまうのも仕方がないところだろう。 |
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 |  | 異端なデザイン
エクステリア、インテリア共に似たクルマは存在しない。フェラーリやポルシェなどでは驚きもしないであろうクルマ好きが、「おっ!」と振り返るクルマがこの TVR だ。 オリジナリティーに溢れ、英国のクラフトマンシップを感じ、所有する優越感はこの上なく高い。さらに運転する楽しさやクルマ本来の魅力を思い出させてくれる一台だ。
このクルマが「大人のためのスポーツカー」という TVR における Cerbera の位置づけならば、Tamora は素晴らしいスポーツカーであろう。残念ながら僕は新型の Tamora にはまだ乗っていないのだが是非比べてみたい。 |
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|  |  |  |  | |  |  |  |  | TVR 本社を訪ねた 私は、その後 TVR 本社へは何度か足を運んだ。最初は、ある人の付き添いというか、アドバイザーとして同行した。去年(2000 年)の春先だったと記憶している。 英国スポーツカーを創り出している TVR。初めて訪ねて以来、その印象はさらに素晴らしいものになってきている。 そうだ、今の私にはもっとも興味深く、そして気になって仕方ないクルマなのだ。
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 |  | |  |  | クーペ・ビリティ カッコ命!性能命!それがクーペに与えられた可能性の全て。でもそれ以外の路もあっていいんじゃない?
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