 |  |  | | | 世界最小のカメラメーカーを訪ねる | | 〜どうみても「カメラ」なカメラをつくる安原製作所〜 |  | カメラ好きの知る人ぞ知る「安原製作所」。 ボクの周りでも「こんど安原製作所、取材に行くんだぜ」と言ったらうらやましがられることしきり。 手にするとなんとなくホッとするカメラ。最近のカメラが持っていない「何か」を持っている。そんなカメラを作る秘密スポットへ潜入?であります。 |  | 文&写真:まつばらあつし 協 力 :安原製作所
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|  |  |  |  |  |  | まつばらあつし [vividcar エグゼクティブディレクター] |  |  |  | VividCamera も少しづつコンテンツが増えてゆくのでお楽しみに。 また、クルマ関係の記事や、バイクとかいろんなものにも焦点を当てて行きたいと思うので、そちらの方もどうぞご期待を。人間としてはオートフォーカスじゃなくて、決めたものにフォーカスを合わせるマニュアルなタイプかも。 |  |
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 |  |  |  |  |  | | 名前もデザインも「ピン」とくる人のためのカメラ。フィニッシュもかなりのレベル |  |
|  |  | その名は「秋月」
カメラの名前としては、少々エキゾチックな印象を持つ「秋月」というレンジファインダコンパクトカメラがある。この 4 月から販売が開始される予定なのだが、その姿をみても分かる通り、どことなく「懐かしい」印象を持つ。カメラのメカメカしさと暖かさが同居しているような、ドコから見てもこれは「カメラだ」としか言い様のないカメラ。
いまどきオートフォーカス(AF)も持たず、絞り操作をレンズ周りのリングを回すという、なんか時代を逆行するかのような仕様に「?」と思うような人は、きっと「秋月」を欲しいとは思わないだろう。でも、その仕様に「!」と来た人は相当のカメラ好きで、写真好きで、しかもちょっと変わっているヒトなのだと思う。
「秋月」を見て、そーいえば最近、こんなカメラ無かったよなあって遠い眼をして、しかも顔は笑っている。そんなヒトは多分もう、「安原製作所」のことを知っているのかもしれない。 |
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 |  | 怪しい
今年の初めに「安原製作所」へ伺ったとき、迷いました。思いっきり。住所はあるのに場所がわからない。妖怪アパートじゃないんだからそんなワケはないはずだ、とじっくり探すと、確かにあった。超狭い入り口の奥に続く、非常に怪しい階段を恐る恐る上がってゆくと、鉄扉に小さな「安原製作所」のプレート。
これが「世界最小のカメラメーカー」を名乗るトコロだと思うと少々緊張。しかし、中に入るとそこはごくフツーの会社の佇まい。迎えてくれた社長の安原伸さんも、立派な社会人である。実はこの安原製作所、社長の他にエンジニア 1 名という、まさに最小にふさわしい会社組織。それでもこんなにココロ動かされるカメラを作ることができるのだ。
では早速、安原さんにお話を伺ってみよう。 |  |  |  |  |  |  |
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 |  |  |  |  | | 初めてのカメラ「一式」。レンジファインダのカメラもカッコイイじゃないかって思わせる。ファンも多く、ヒット作となる |  |
|  |  | 「こんなのが欲しかった」、をつくる
安原さんのつくるカメラは明快だ。 単に、手軽に写真を撮るなら、大手メーカーの作るコンパクトカメラやデジタルカメラは優秀で問題もない。安原さん自身そういうカメラを手にすることもある。でも、そういう選択肢ではなく、他の選択肢もあってもいいのではないか。と安原さんは考えた。
大手メーカーではできないような面白いもの、写真を撮るという行為そのものも楽しめるような、理詰めで作られたカメラでは味わえないモノを持つ、そんなカメラが欲しい。まあ、中古で探せばそういうのはあるんだろうけど、中古じゃなく、最新の技術を持ちながらも、いろいろ不自由を「楽しみ」ながら写真を撮ることができる。
そんな思いでつくったのが 1997 年に発表された「一式」という L マウントレンジファインダのコンパクトカメラだ。21 世紀にもなろうというときに、このようなクラシックカメラ然とした「最新」のカメラが出てくるとは世間も思っていなかったらしく、現在までに 4000 台以上を出荷している。(生産はすでに終了しているが、在庫が少々あるとのこと。興味あるひとはゼヒ。)
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 |  |  |  | | よりリファインされた「秋月」。こういうカメラで写真を撮ると、きっと考え方も、そして写真もかわるかもしれない |  |
|  |  |  | 一式のあと
好評だった「一式」の次に、安原さんがチャレンジしたのが「二式」こと「秋月」だ。 これも最新のテクノロジーを詰め込んでいるカメラではあるけれど、その操作やデザインは理詰めではなく、使ってて楽しい、操作して気持ちいい、持ってて嬉しい、そして撮ったら面白い、写真もステキ、というカメラ。「一式」にはないフラッシュや液晶表示部など、中身は「最新」している。でも、その見かけや操作は 30 年以上も前の「カメラ」を彷彿させる。
絞りを決めるのに、今では単に「ボタン」や「スイッチ」で事足りるが、「秋月」はわざわざレンズ周りのリングを回す。内部的には同じだが操作方法がクラシカル。安原さんはそのほうが「自然だ」と言う。単に面倒くさいから、手間がかかるから、コストがかさむから、などという理由で消えてしまった「自然」な操作を「秋月」では採用している。
だから「秋月」は、あらゆるヒトをターゲットにしているワケではない。このデザインや考え方と波長が合う、最初に書いたような、相当のカメラ好きで写真好きで、しかもちょっと変わっている。そんなヒトたちがメインターゲットとなる。 |
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 |  |  |  | 安原社長近影。近いうちに安原氏自ら筆を執るコラムが始まります。お楽しみに! |  |
|  |  |  | 好調
この 4 月から販売が開始される「秋月」。すでに数百台の予約も入っており、この手のカメラを欲しがっている人はかなり多いようだ。 前作「一式」でもバックオーダーを抱えたように、「秋月」も好調でなにより。金額やスペックだけをみれば大手メーカーのコンパクトカメラとは勝負にもならないが、そんな金額やスペック以外の部分でシンパシーを感じるヒトにとって、この「秋月」はなによりの自分へのプレゼントとなるはずだ。 そしてそのプレゼントを運んでくるサンタクロースは、世田谷の怪しい(笑)オフィスに棲息している。 次回より不定期で「安原製作所」の安原伸さんに、好き勝手に書いてもらうコラムの連載を始める。 不定期なので予告は出来ないけれど、近いうちにお目にかけることができるはずだ。お楽しみに。 |
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|  |  |  |  | |  |  |  |  | 思い入れのあるカメラ達 僕がカメラを握ったきっかけは、スーパーカーブームのあった 20 数年前にさかのぼる。今までカメラを握り続けた中には、思い入れの大きいカメラも多かった。
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 |  | |  |  |  |  | 気分は印象派 近所の公園で見つける印象派の絵画のような色をカメラに収める。 その一瞬にしか観ることの出来ない色を、保存しておきたいといつも思う。
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