 |  |  | | デジタルなモノトーンへの誘い:基本的な手法 | グリーンチャンネルを調整する |  | 前回に引き続きカラーフォトデータのモノクロ化の基本手順を説明したい。 今回の手法では人間の目の特性が関係しており、やや手数は増えるものの、覚えておいて損のない方法である。 |  | 文・写真:大谷和利
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|  |  |  |  |  |  | 大谷和利 [テクノロジーライター] |  |  |  | デジタルカメラのみならず、トイカメラやクラシックカメラ、ステレオ写真、パノラマ写真など、「視覚の冒険」全般に興味がある。デジタルカメラマガジン(インプレス刊)にメーカー各社の未公開プロトタイプの取材記事を連載中(11 月号は新製品ラッシュだったので 1 回 休載)。 Vivid Camera の今後の展開は、僕自身、とても楽しみにしている。
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 |  |  | 人間の視覚システムと三原色
人間が認識する色は、理論的にはすべて光の三原色である RGB、つまり赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の混合で成り立っているとされている。しかし、実際には人間の目の特性として、RGB が同等に認識されているわけではない。
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 |  |  |  | 同じ輝度を持つ純色の RGB の色面を並べても、人間の目には異なった明るさに見える |  |
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 |  |  |  |  | 前回から引き続き、調整サンプルのオリジナルとしては、このビー玉遊びに興じる子供たちのイメージを使うことにする |  |
|  |  | たとえば、上の RGB の色面サンプルを見ていただきたい。これは、それぞれ赤、緑、青の純色を並べたものであり、数値的にはどれも同じ輝度を持っている。
しかし、現実には緑が最も明るく感じられ、赤、青の順に暗くなっていくように見えるはずだ。これは、人間の視覚のシステムが緑に最も敏感に反応し、赤、青となるに従って感度が鈍るからである。
たとえば、前回と共通する右の作例の場合にも、RGB のチャンネルごとに分解したイメージにしてみると、緑の画像が際立って全体の明るさやコントラストを支配していることが理解できる。
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 |  |  |  |  | RGB のチャンネルごとに分解したデータを見ても、明るさやコントラストの点でグリーンのチャンネルが支配的な役割を果たしていることがわかる(注:Photoshop Elements のみでは、このようなチャンネル分解表示はできません。あくまでも、わかりやすさのために作成したものです) |  |
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 |  |  |  |  | レベル補正機能で、チャンネルを「グリーン」に設定して、中間調を持ち上げ(ヒストグラム下のグレーの▲をやや左に)、コントラストを増す(同じく、黒い▲をやや右に)処理を行う |  |
|  |  | グリーンチャンネルを調整する
そこで、モノクロ化を前提として、全体の雰囲気を損ねずに明度やコントラストの調整を行うには、グリーンのチャンネルに対して手を加えるのが最も効果的ということになる。
そこで、レベル補正機能(Photoshop Elements では、「画質調整」メニューの「明るさ・コントラスト」内)を利用して、中間調を持ち上げ、コントラストを増してみた。
これによって、カラー状態では誇張気味だが、モノクロ化するとちょうど良い仕上がりのイメージが出来上がった。 |
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