 |  |  | | | 伝統と革新 ジャガー XK8 | |  | | “ジャガー史上で最も売れたスポーツカー”が「XK」。今回はその中で最もジャガーらしいとも言える「XK8 クーペ クラシック」に試乗。 |  | 文:河津秀昭 写真:若林正幸 取材協力:ジャガー・ジャパン
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|  |  |  |  |  |  | 河津秀昭 [VividCar元編集員] |  |  |  | | 最近かなり真剣にクルマを探しています。欲しくなるクルマは、実際買えないものばかり・・・次のクルマは何にしようかな? |  |
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 |  |  |  |  | 伝統と最新技術が見事に調和したインテリア これぞジャガーという空間が広がる |  |
|  |  |  | ビッグでスモールなマイチェン
1996 年のデビュー以来、全世界で 70,000 台以上が販売された「XK」シリーズ。ジャガーの現行ラインナップの中では最も古いシリーズとなり、「XK8 Coupe Classic」「XKR Couoe」「XKR Convertible」の 3 モデルが展開されている。
今回のマイナーチェンジのポイントは、 ・エンジン排気量のアップ (4.0 リッター → 4.2 リッター) ・ZF 社製 6 速 AT の採用 の 2 つ。ドライビングのパフォーマンスを向上させる変更がメインとなっている。細かく見てみると、新デザインのエンブレム、4 色の新しいボディカラー、新しい組み合わせのインテリアトリム、新デザインのホイールの採用等が挙げられる。が、ここは敢えてこの程度の仕様変更に留めたのであろう。流行に左右されないであろう美しいデザインを大きくいじらなかった判断は正しいと思う。 |
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 |  |  |  |  | あらゆる面で洗練された 4.2 リッター V8 可変バルブ機構も備えられておりパワーと燃費を両立 |  |
|  |  | 「XK」の名が意味するモノとは
まずは、ジャガーのスポーツカーの歴史を簡単におさらいしてみよう。「XK」の 2 文字はスポーツカーにのみ与えられる伝統のアルファベットである。古くは 1948 年にデビューした「XK120」までさかのぼる。その後「XK140」、「XK150」と続いていき、現行 XK シリーズのデザイン上のモチーフとなる「E-TYPE」が 1961 年に登場する。E-TYPE はジャガーにとってのターニングポイントとなるモデルであり、XK の名を冠さなかったのはレースカーである C-TYPE、D-TYPE に由来したものであるからと言われている。 1975 年に惜しまれながらも姿を消した E-TYPE に代わり登場したモデルが「XJ-S」。サルーンである XJ シリーズのスポーツモデルであることは車名からも明らかであろう。リアウインドウ周りの造形が特徴的なモデルであったが、純粋なスポーツモデルでは無かったことからやはり XK の名が冠されることはなかった。XJ-S は多くのマイナーチェンジを繰り返し、実に 20 年の長きに渡り、ジャガーを代表するモデルとなった。そして 1996 年 3 月のジュネーブショー、遂に「XK」が復活する時を迎えた。E-TYPE を思わせる流麗なボディラインや楕円形のフロントグリル、そして新設計の 4 リッター V8 エンジンにちなんで「XK8」と名付けられたこのモデルは、35 年ぶりに「XK」の名を冠する“ジャガーのスポーツカー”としてデビューを迎えたのである。1998 年にはスーパーチャージドエンジン搭載の「XKR」がデビューし現在に至っている。 |
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 |  |  |  | | GT カーとしての走りは一級品。高速クルージングはお手のモノ |  |
|  |  |  | 伝統の世界が広がる・・・
それではいよいよ試乗。アルミボディとなった XJ よりも一回り小さいボディだが、やはり大きい。プロポーションは 4770×1850×1295 となっており、デザイン故か数字以上に低く長く感じる。BMW 5 シリーズがサイズ的にはほぼ同じとなる。(もちろん車高は違いますよ)E-TYPE 譲りの流麗なボディラインは現代的に洗練されながらも、どこかクラシカルな雰囲気を持っているジャガーらしいデザイン。
運転席のドアを開けると紛れもなく“ジャガーワールド”が広がる。切り立ったウォールナットのダッシュボード、伝統の“J ゲート”ギアセレクター”は両方とも新装備が加わっているが健在。ダッシュボードのセンターには標準装備された DVD ナビのモニターが埋め込まれ、J ゲートには新たなシフトポイント“5”が加わった。これは、新採用された ZF 社製の 6AT トランスミッションによるものである。運転席に座ると、ボディの大きさからは想像できない、わりとタイトな空間に少し驚く。でもこれが妙にはまり込む感じがして心地良い。XK シリーズは全車 4 名乗車となっていてリアシートが存在するが、これは完全な+2 であり、荷物置き場程度にしかならない。実際に取材に行ったスタッフ 3 名で乗車してみたが、リアシートに“入れる”だけで“座る”ことは出来ないと言って良い。
その走りは、やはりボディサイズと重量が大きくのしかかる。軽快な動きとはお世辞にも言えないが、非常にしっかりとした動きをしてくれる。高速道路の往復がメインの試乗であったが、高速域での安定性、継ぎ目を超えた時の乗り心地はなかなかのもの。1.7 トン近い車重と 245/50ZR17 というタイヤサイズを考えれば素晴らしい。排気量がアップされた 4.2 リッター V8 エンジンはパワーも十分で余裕の走りが可能。とにかく静かでスムーズに回るエンジンとはいかないまでも、エンジンフィールはこのクルマにふさわしい仕上がりとなっている。組み合わされる最新の 6 速 AT との相性も良く、伝統の“J ゲート”を駆使してマニュアルモードでスポーティーな走行も楽しめる。高速道路をクルージングしていると何とも言えない上質な空間が広がっていく。さすがジャガー!といった感じか。ニュー XJ のアルミボディーなど最新テクノロジーを巧みに採り入れながらも、見事に伝統との融和がなされるジャガーのクルマ造りには脱帽です。 |
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