 |  |  | | | ライトウエイト・スポーツカーのオリジン | |  | | ライトウエイト・スポーツカーの始まりは、一体どんなクルマだったのだろう。それは、イギリスと驚いたことに日本から生まれていた。 |  | 文:高橋二朗
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|  |  |  |  |  |  | 高橋二朗 [フリーランス・モータースポーツ記者] |  |  |  | | 編集長の永山氏によってインターネットの世界を知った。あれから 10 年。いまや、インターネットなしには仕事ができないまでになった。再び永山氏がモゾモゾと動き出すというので、長いもの(永山もの)に巻かれることにした。執筆させてもらいつつ、楽しませてもらうことにした。よろしく。 |  |
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 |  |  | ライトウエイト・スポーツカーのオリジン
ライトウエイト・スポーツカーという言葉に触手を動かす方達にとってイギリス車に対しては、特別な思い入れがあるのではないかと思う。 1920 年代にクルマを世に送り出したオックスフォードのモーリス・ガレージ(MG)の名を聞けば尚更のことご本家たるライトウエイト・スポーツカーメーカーに対して憧れの気持ちを禁じ得ないだろう。オールド・エンスージャストにとっては決して忘れることのできないメーカーのひとつなのである。
MG は、コンパクトで速く、そして安全であるという定評のあったメーカーだ。当初、コンプリートカーを自社で手がけるという手法でなく、各部分のスペシャリティー達の製作するパーツをアッセンブルして 1 台の車を作り上げた。もちろん、設計は MG が行い、製作を依頼していた。 性能を実証する場は、レースやスピードイベントだった。 MG が送り出すライトウエイト・スポーツカー達は、ヨーロッパ各地のレースイベントやスピード・トライアルで大活躍したのだ。 1950 年代初頭にはスピード記録だけを更新する目的のレコードブレーカーを送り出して、 MG はその名を世界に轟かせた。 数々のスポーツカーを誕生させて 40 年のキャリアを有していた MG は、最も人気の高いタイプ MG-B を発表した。この MG-B は、ヨーロッパのみならずアメリカでも絶賛され、オールドファッションのスポーツカー以後、このクルマが現代版スポーツカーのオリジンの存在となった。
ライトウエイト・スポーツカーはイギリス車の専売特許となっているが、日本国内に目を向けて見るとスポーツカー製作の情熱が 1950 年代には芽生え始めていた。日本は、第 2 次世界大戦後に自由に自動車の製造を許されていなかった。占領国の許可が出て数年後にダットサンが製作した DC3 が国産スポーツカーのオリジンであるといって良い。このクルマはオールドファッションなスタイルを有したものだったが、その 5 年後には流線型のボディーを有した 2 シータースポーツカー、ダットサンスポーツが試作された。高度経済成長期が始まって加速度を増していた時期にあってこのクルマの登場は正にセンセーショナルだった。そして日本版現代のライトウエイト・スポーツカーのオリジンは、その 4 年後の 1961 年にコードネーム SP310 、フェアレディ 1500 として発表され、翌年の 10 月に発売が開始された。奇しくもこのクルマの登場は MG-B とほぼ同時だった。いや、発表に関しては SP310 の方が早かったのだった。 |
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 |  | 日本発が存在した
ご本家ライトウエイト・スポーツカーメーカーとして世界に名だたる MG と自動車産業では後発、それも大戦を挟んで技術革新がストップしていたと思われる国産の自動車メーカーが造った車では、その性能に歴然とした差があったのではにかと思われた。だが、それは違った。
フェアレディー 1500 が発売された直後に日本の著名な自動車誌がロードインプレッションを行っている。 その記事から引いてみる。 <フェアレディのテストの前々日に MG-B に乗ったので恐らくそれに較べればがっかりするだろうと内心思っていたのだが、この期待?は見事に外れた。-文中略- 片方はスポーツカーにかけては 40 年の老舗、一方は全くの駆け出しの、しかもファミリィ・サルーンから出発したデザインだがら同じレベルで比較するすることは本来フェアーじゃないかもしれない。-文中略- 一流のスポーツカーを乗りなれたヴェテランが乗っても、決して失望することのないほどの性能さえ備えているのである。>
この記事が SP310 のスポーツカーとしての性能を端的に表している。ご本家にも大きな引けを取らぬスポーツカー製作の技術が日本にも 1950 年代に興りっていたという証明だ。 |  |  |  |  |  |  |
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|  |  |  |  |  | MG TF 再び、日本に上陸した現代の MG。MG-TF は正しくライトウエイト・スポーツと呼べるクルマである。 |  |
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