 |  |  | | | ブリティッシュ・スポーツサルーン MG ZT ZT-Tに試乗 | | MG の名を持つサルーンの魅力 |  | | 3 年ぶりに日本へ帰ってきた MG ローバーから、新たにリリースされた車が、4 ドアセダンの「MG ZT」と、そのステーションワゴン版「MG ZT-T」。この車は、ローバー 75 をベースに、MG の名に恥じないスポーツ性能を与えられたモデルである。果たして、その走りはどのようなものであろうか。 |  | 文 :河津秀昭 写真:若林正幸
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|  |  |  |  |  |  | 河津秀昭 [VividCar元編集員] |  |  |  | | 最近かなり真剣にクルマを探しています。欲しくなるクルマは、実際買えないものばかり・・・次のクルマは何にしようかな? |  |
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 |  |  | ブリティッシュ・スポーツサルーン!
独特のアクの強いエクステリアデザインは、どことなく懐かしく、古き良き時代を思わせるブリティッシュ・デザインと言っていいだろう。最近のヨーロッパ車というか、全世界的なデザインの流行は、何というか無機質で温かみの無いものが多い気がする。
それに比べ ZT は、優雅なゆったりとした全体のラインにもかかわらず、各所に効果的に配されたパーツによって、そのスポーツ性をアピールし、見る者に強烈なインパクトを与えてくれる。 フロントの”MG グリル”のスチールメッシュ製のストーンガード、巨大な 18 インチのアロイホイールに 45 扁平のワイドタイヤ、リアウイング、マフラーエンドのバンパーガードなどが、さりげなく主張しながらも、全体のデザインと見事に調和しているのだ。
今回お借りした試乗車のボディカラーは、セダンモデルである ZT は、MG のスポーツ部門である X-Power の名を取った「エックスパワーグレイ」。渋めのガンメタリックでスポーティーな印象。ワゴンである ZT-T は「アンスラサイト」のボディカラーを身に纏う。 また、「ル・マン・グリーン」、「トロフィ・イエロー」、「ソーラー・レッド」などの発色の良い、人の目を惹きつけるカラーもよく似合う。 現在、MG Rover Nippon 東京では、「トロフィ・イエロー」、「ソーラー・レッド」の ZT を展示してあるという。興味にある方は、是非ご覧頂きたい。 |
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 |  | スポーツテイスト溢れるインテリア
インテリアに目を移してみれば、ひと目でこの車がブリティッシュ・サルーンであることが分かる。切り立ったダッシュボードは、運転席のメーター周りから助手席へ向かって伸びやかなラインを描く。楕円形のタコメーターとスピードメーター、センターに配されたアナログの時計、その両サイドに配されたエアコン吹き出し口など、楕円を基調としたデザインは、エクステリアとの調和も申し分無いほど優雅なラインで構成されている。
そして、ここにも随所にそのスポーツ性をアピールする演出が隠されているのもポイント。例えば、お約束ともいえるウッドパネルを使わず、いわゆるガンメタのようなロジウム・メタリック・カラーで統一されており、引き締まった印象を与えている。そして忘れてはならないのがシートである。アルカンタラとレザーのコンビネーションで仕上げられたスポーツシートは、ドライバーをしっかりとホールドしてくれるのだ。 |
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 |  | 締め上げられた足回り
それでは、一路今回の試乗場所となる日光を目指し、編集部をスタート。今回のルートは、二子玉川→首都高→東北道→日光宇都宮道路→日光である。
ZT、ZT-T に搭載されるエンジンは、177 ps、24.5 kg・m を発生する 2.5 リッター V6 DOHC 24 バルブエンジン。低速トルクも申し分なく、編集部の駐車場から、首都高の入り口へ向かう途中の急な坂も楽々登っていく。アイドリングや低回転での音は実にジェントルなもの。回転を上げていくと、どのように変わっていくかはお楽しみである。組み合わされる 5 速 AT もなかなか秀逸。街中でのストップ&ゴーでも、シフトショックも無く、スルスルと動き出す。最近の AT 車によく装備されている、いわゆるティプトロニック機構は残念ながら付いていないが、意に反しての変速操作をされて、戸惑うことはほとんど無かった。また、シフトレバーの横には、ノーマル・スポーツ・ウインターの 3 つのシフトパターンを切り替えるスイッチが付いており、状況にあわせて変更することが可能。まずは、ノーマルのままで首都高を走ってみることにした。
用賀の料金所から首都高に入り、東北道を目指す。首都高 3 号線のきつい段差をタ、タン!というよりは、タン!タン!と超えていく。足回りは、普段国産のセダンを乗っている人には硬く感じられるかもしれない。だが、硬く締め上げられている足回りながらも、しっかりとサスペンションがストロークする。硬いといっても、単純にガチガチで車体が飛び跳ねるような感じではない。それを受け止めるしっかりとしたボディは、変なバイブレーションを残すことなく、終始フラットに姿勢を保ってくれる。環状線に入ってのコーナーリングも実に安心感のあるものであった。タイヤが地面に接地している感じがわかりやすく、ステアリングから手に取るように路面状況がわかり、そのダイレクトなフィーリングに次第にハマっていく。
東北道浦和料金所でチケットを受け取り、アクセルペダルを一気に踏み込み、キックダウン、全開加速に移る。エンジンは、軽やかにレッドゾーン寸前まで綺麗に回り、シフトアップを繰り返していく。体がシートに押さえつけられるような加速、とはいかないまでも、ナチュラルで十分な加速感が気持ちいい。回転が上がるにつれて高まる、勇ましいエンジン音と乾いた排気音がドライバーを刺激してくれる。高速道路で、何度かきつめにレーンチェンジを試してみたが、リアが遅れて付いてきたり、変に揺り返されることも無く、ピタっと路面に吸い付いている印象だった。 |
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 |  | |  | 得意なステージは高速のワインディング
いよいよ高速を降りて、いろは坂へ。ここで、シフトパターンをスポーツに変更。シフトアップのポイントが、かなり高めに変更されて、高回転を維持したままの走りが可能となる。低速のきついコーナーが続き、結構な勾配もあるこの道をグイグイと登っていく。ブレ−キング時のノーズダイブ、コーナーリング中のロールも少なめで、フラットな姿勢を保ちながら旋回していく。
いろは坂を登りきり、日光の各所で撮影を行いながら、色々な道を走ってみると、この車が得意なステージがよくわかってきた。それは、高速のワインディングである。硬めに締め上げられた足が見事にマッチして、高速コーナーでの安定性は抜群!接地感も高くて安心、かなり気持ちよく曲がれる。それに比べると、低速コーナーでは、しっかりと荷重を載せてあげることができないと、若干アンダー気味の傾向が出る。もちろん、普通に飛ばす程度では、まったくもってニュートラル、結構飛ばしての話である。万が一のときは、優秀な電子デバイスの制御によって、よほどの無理をしない限り、コントロールしてくれる。制御もナチュラルでなかなかの完成度だった。 |
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 |  | 英国車の魅力
400 キロ近くを走り回った今回の試乗で、想像以上の実力を見せてくれた「MG ZT」と「MG ZT-T」の 2 台。およそ 100 年の歴史を誇り、レースとともに歩んできた、オクタゴンの魅力。その世界を垣間見れた気がした。この車の魅力は、アグレッシブな装いと、それに見合った走り、そしてこれぞ英国車!という雰囲気であろう。
ここでこの車のライバルを考えてみると、価格的には、アウディ A4、BMW 3 シリーズ、メルセデス・ベンツ C クラス、アルファロメオ 156 あたりが挙げられる。特に BMW、アウディは、その足回りのフィーリングが、締め上げられた ZT と似ているといってもよい。おそらく、それらからの乗換えでも、その走りに不満が出ることは無いであろう。ただ、これらのライバル達は、ボディサイズが小さい。ZT は一回り大きいのだ。
また、ZT の個性的なデザインは、ライバルと比べて大きな武器となる。まずドイツ勢は、ややオーソドックスすぎるし、巷に溢れすぎている感が否めないのが正直なところ。156 は、たしかに個性的ではあるが、あそこまではちょっと・・・あの走りのフィーリングもちょっと違う、という方も多いはず。私個人的にも、イタ車より、英国車が肌に合う。
こう考えると、巷に溢れるドイツ勢とは一味も二味も違った個性に満ちており、今や希少な存在ともいえるだろう。ドイツ車の走りは気に入っているが、デザインがつまらないし、イタ車ほど派手なデザインはちょっとツライ。でも、個性的な車が欲しい!という方に自信を持ってお奨めできる 1 台である。 |  |  |  |  |  |  |
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|  |  |  |  | |  |  |  |  | 現代TD事情 今なお支持のある TD と半世紀以上を経てよみがえった現代版 TD
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 |  | |  |  |  |  | BMH訪問・偉大な自動車の遺産 伝統あるイギリスのメーカーの輝かしい過去の栄光こそがブリティシュ・モーター・ヘリテイジを表している。英国車はイギリスの歴史上の重要な記念碑であり、イギリスのヘリテイジそのものである。
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 |  | |  |  |  |  | 英国の夢 クルマによって五感に刻み込まれる記憶。 夢の中のドライブは、永遠に続く。
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