 |  |  | | | 正統派ブリティッシュスタイル「ローバー 75」 | |  | | およそ 3 年ぶりに輸入が再開された「MG ローバー」。ラインナップの中心となるであろう車が「ローバー 75」である。兄弟車である「MG ZT/ZT-T」に関しては、こちらの試乗記を参照して頂きたい。ZT は、ローバー75をベースに造られた車であり、順番が入れ違ってしまったが、ベースモデルとなる、ローバー75に試乗する事が出来たのでその模様をお届けしたい。 |  | 文 :河津秀昭 写真:阿部昌也
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|  |  |  |  |  |  | 河津秀昭 [VividCar元編集員] |  |  |  | | 最近かなり真剣にクルマを探しています。欲しくなるクルマは、実際買えないものばかり・・・次のクルマは何にしようかな? |  |
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 |  |  | インポート・カー・オブ・ザ・イヤーも受賞
「ローバー 75 サルーン」は、1998 年 10 月の英国国際モータショーで世界的にデビュー。遅れること 3 年、2001 年のバーミンガムショーでデビューしたのが、ワゴン版「ローバー 75 ツアラー」である。欧州の D セグメント、アッパーミドルクラスに属するこの車は、「エレガント」と呼ぶにふさわしく、過去のローバー車を彷彿とさせる仕上がりとなっている。
かつて日本に導入された 1999 年には、インポート・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、その評価は極めて高い。この年の 10 ベストカーには、アウディ TT クーペ、プジョー 206、メルセデス・ベンツ S クラス、VW ニュービートル、ジャガー S タイプ、といったそうそうたる車が並んでいたのだ。並みいるこれらの車を抑え、見事に栄冠を勝ち取ったのが「ローバー 75 サルーン」なのである。
その開発の経緯を見てみると、ローバー 75 は、20 年ぶりに全てを社内で設計したモデルである。開発の指揮を執ったのは、ローバー・カー・デザインのスタジオ・ディレクター、リチャード・ウーリー。開発のテーマはただ一つ、「運転のストレスを解消し、走る楽しさを取り戻すこと」。このテーマは見事に具現化されているといって良い。エクステリア、インテリア、性能、どれ一つをとってみても、ストレスを感じさせるポイントは見あたらない。むしろ、心を穏やかにしてくれる。肩の力を抜いて、ゆったりと運転を楽しむことが出来るのだ。 |
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 |  | 優雅で上質なエクステリア
エクステリアデザインは、正統派ブリティッシュスタイルと呼べるものである。なんといっても伸びやかなラインが美しい。そして、一つ間違えば華美になってしまうクロームパーツを効果的に配し、よりいっそうの優雅さを演出している。決して個性を失うことなく、一度目にすれば忘れることが出来ないシルエットを見事に実現したデザインは、デビューからしばらく経った今でもまったく色褪せることなく、逆に新鮮な印象さえ与えてくれる。
セダンがデビューして暫くして発表された、ワゴン版である「ツアラー」のデザインも秀逸。セダンと比べ、わずかに延長されたリアのオーバーハング部分により、重たいデザインになることなく、ルーフラインからテールゲートへの流れるようなラインを描くことに成功し、美しいシルエットが完成されている。
その仕上がりも、安易にただワゴンバージョンを作りました、というレベルではない。ボディ剛性もなかなか高く、室内空間の拡大による騒音も非常に高いレベルに抑えられている。ガラスハッチのみの開閉も可能になっており、使い勝手も良好。フロア下にあるスペースにアクセスしようと試みると、なんとガスダンパーまで装備されているのには驚いた。 |
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 |  | 英国テイスト溢れるインテリア
インテリアは特筆すべき仕上がりとなっている。乗り込んだ瞬間に、別の世界が広がっているといっても過言ではない。英国車伝統の切り立ったダッシュボードには贅沢なウォールナットがあしらわれ、明るいクリーム色で仕立てられた室内は、優しく包まれているような気分にさせてくれる。楕円を基調にした各種スイッチや、エアコン吹き出し口なども見事に調和している。
印象的だったのは、メーターパネル。シャンパン色の背景に、懐かしさを感じさせるグラフィックが施されている。そしてライトを点灯させると、何ともいえないガスライトのような、温かみのあるオレンジ色に浮かび上がるのである。シートも小粋なパイピングが施され、硬すぎず柔らかすぎず体を包み込んでくれる。
スイッチ類の配置など、直感的に操作することが出来るのも良く出来ている。運転をアシストするべきはずの様々なスイッチ類に、逆に頭を悩ませられる車が多くなっている今、この操作性の良さは素晴らしい。十分なスペースながらも、広すぎず狭すぎない室内空間は、妙に落ち着くのだ。とにかく居心地がいいのである。後席にも座ってみたが、座席と C ピラーの位置関係がよく、乗員の視界を妨げず、車の外部からは丸見えになることがないように設計されている。大人 4 人で長距離を移動しても疲れることはないだろう。 |
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 |  | あなどれないその走り
実際に走らせてみると、本当に楽に運転出来る。トルクも十分にあり、発進加速も申し分ない。適度に重みのある操作系も、ゆったりとした運転に良くマッチしている。多少の古さを隠せないのが、トランスミッション。いわゆるティプトロニック機構のような、前後に倒してマニュアルシフトを楽しむことが出来ない。ただ、制御はそんなに悪くはなく、5 速ギアの変速もジェントルなものである。室内は高速巡航中でもいたって静かで、快適な移動空間を楽しむことが出来た。運転していて、あまり飛ばそうという気にはならなかったが、ひとたびアクセルを踏み込めば、室内に適度に聞こえてくる V6 エンジンの音を楽しみながら、思った以上のスポーツドライビングも可能であった。付け加えておけば、FF 車特有のクセのあるステアリングフィールも感じることはあまり無かった。
現在、これだけオリジナリティ溢れる車はなかなか無いであろう。これだけでもこの車の存在価値は高い。そして、クオリティを考えれば、コストパフォーマンスも非常に高いといえる。ジャガーのテイストが薄れてきてしまった今、英国テイスト溢れる車が少なくなってきているのはご存じの通り。英国テイストといっても、ただ古いものにしがみついているだけではなく、最新の技術をうまく取り込みながら、積み上げてきた伝統との調和をはかっているのが「ローバー 75」なのである。優雅なテイストを楽しみながら、ゆったりとしたドライブに行ってみたくなる、そんな車であった。
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|  |  |  |  | |  |  |  |  | 現代TD事情 今なお支持のある TD と半世紀以上を経てよみがえった現代版 TD
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 |  | |  |  |  |  | BMH訪問・偉大な自動車の遺産 伝統あるイギリスのメーカーの輝かしい過去の栄光こそがブリティシュ・モーター・ヘリテイジを表している。英国車はイギリスの歴史上の重要な記念碑であり、イギリスのヘリテイジそのものである。
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 |  | |  |  |  |  | 英国の夢 クルマによって五感に刻み込まれる記憶。 夢の中のドライブは、永遠に続く。
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 |  | |  |  | 新型ローバー 75 発表会 2004 年 5 月 24 日 MG ローバー日本は目黒雅叙園にて新型ローバー 75 の発表を行いました。
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