 |  |  |  | 2004/03/12 |  |  | The best selected car |  |
| | ベストバイ アルファを探せ! | |  | 最近元気なアルファロメオ。日本にはホットハッチの 147 からフラッグシップの 166 までがラインナップ。その中には GTA や今回試乗した TI とアルフェスタ待望のモデルも含まれている。 今回、その中の 3 台を連れ出し、ベスト・アルファを決めてみようと思う。 |  | 文 :島下泰久 写真:阿部昌也
車両協力:フィアットオートジャパン チェッカーモータース
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|  |  |  |  |  |  | 島下泰久 [自動車ライター] |  |  |  | こんにちは。 楽しい自動車生活の参考になる、そんなレポートをしていければと思います。 どうぞ、よろしく。 |  |
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 |  |  |  |  | | 写真上から 156 2.5 TI V6 、 156 2.0 TI JTS 、 147 2.0 TWIN SPARK |  |
|  |  |  | ベスト・アルファを探す
親会社フィアットの元気の無さとは裏腹に、アルファ・ロメオの勢いは更に増している。先に行なわれたジュネーヴ・モーターショーでは、噂の 156 最強モデル、アウトデルタや、スポーツワゴンをベースにした 4 輪駆動モデルのクロスワゴンが登場。大きな注目を集めていた。
そして日本にも、ここで期待のニューカマーが上陸である。昨年の東京モーターショーにてお披露目された「 TI 」モデルが、それだ。古くからのファンの方には、改めて説明するまでも無いと思うが、この「 TI 」とは、往年のアルファ・ベルリーナのスポーティモデルに与えられていた名称である。そう、一昨年に登場した GTA と同じように、歴史ある名が復活と相成ったわけだ。
21 世紀の TI モデルは、 156 、そして 147 シリーズに設定された。そのあらましは、エンジンこそベースモデルから不変なものの、タイヤ&ホイール、サスペンションの設定を変更することで、運動性能をより高めるというもの。 156 には JTS 、 V6 の 2 モデルが設定され、特に V6 に関しては、 Q システムは未設定で、マニア待望の左ハンドル・ 6 速 MT 仕様だけとされたこともトピックと言える。 一方、 147TI の場合、こちらは 3 ドアのみの設定となる。
今回はこの 2 台の TI に、 147 の 5 ドア MT モデルの計 3 台を連れ出して、充実したラインナップの中から改めて、日本の道で楽しめるベスト・アルファを探すことにした。 |
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 |  | 156 2.0 TI JTS SeleSpeed (AT)
まず最初に試したのは 156TI JTS 。 5 速 MT もあるが、今回乗ったのはセレスピードである。 早速走りだす・・・前に、まず触れておかなければいけないのが、その特徴的なアピアランスだ。 TI は、サスペンションがローダウンタイプとされ、タイヤサイズが 215/45ZR17 に。あわせてホイールも専用の 10 スポークタイプとされたことで、ベースグレードとは異なる、迫力のあるたたずまいを得ている。156 自体、昨年その顔つきが大きくリファインされているが、押し出しの強いこのマスクに、こうしたスポーツ仕立てはよく似合っているように思う。
GTA のそれよりサイズが適切で、包み込むようなフィット感をもたらすレザー張りスポーツシートに身体を預けたら、いよいよ出発。と、コーナーをひとつ抜けただけで、これは悪くないなと頬が緩んだ。ステアリング操作に対する反応が、よりダイレクトになり、クルマとの一体感が大いに高まっているのだ。156 自体、最初期のモデルに較べると、操舵初期の反応はやや穏やかになっているが、 TI のフットワークは、そんな初期モデルさながらのレスポンスを甦らせつつ、最新の 156 が持つ自然な操舵感をも両立させた、うまい落とし所を突いている。追い込むと、強いアンダーステアや唐突なリアのブレークに見舞われるという基本的な素性は隠しようが無いが、そこまで行かない領域では、充分楽しめる走りを得ていると言っていい。 ソリッド感を増しながら、決して不快ではない乗り心地や、セレスピードの完成度がますます高まり、懸案のアップシフトもスムーズになったことも、好印象を増すポイントである。 |
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 |  | 156 2.5 TI V6 24V (6MT)
続いては、同じ TI の V6 モデルに乗った。 まず感銘を受けたのは、久々に MT で乗る 2.5l のアルファ V6 の変わらぬ気持ち良さだった。 GTA の 3.2l と較べてしまえば、低速域でのトルクの厚みや炸裂するパワー感といった部分で見劣りするのは事実だが、こちらの V6 は、回転が高まるに連れて漸進的に高まるパワー感と、その時のハミングを奏でるようなうっとりさせられるサウンドといった、 GTA ユニットでは薄らいでしまった、そして今もまったく色褪せていない魅力がある。 やはりこれはアクセルの微妙な操作で音色を変化させられる MT でこそ乗りたいエンジンだと、この TI は再認識させてくれた。
一方のフットワークは、 JTS に較べると明らかにアンダーステアが強く、今回の試乗の舞台とした 2 速主体のタイトなワインディングでは、正直持て余した。この傾向は、登場以来まったく変わっていないが、だからと言ってダメだというつもりも無い。 3 速、 4 速を多用する高速コースになれば、 V6 の良さを更に引き出せるだろうということは、もう解っているからである。乗り心地は、同じ TI を名乗りながら、 JTS よりソフト傾向で、姿勢変化もより許容する。僕個人は JTS の方が好みだ。 |
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 |  | 147 2.0 TWIN SPARK (5MT)
そして最後に 147 である。 156 と基本骨格は共通の 147 だが、こうして乗り較べると、 147 は確実に新しいモデルなんだなと実感させられる。ボディの、特にサスペンションの取り付け部分の剛性が高いようで、反応がとてもシャキッとしているのだ。実際の車重はさほど変わらないのに、 156 より明らかに軽快で歯切れ良く感じられるのは、この辺りに拠るところが大きいに違いない。
エンジンは、未だにツインスパークを搭載している 147 だが、こちらも今もって魅力的なエンジンであることは否定できない。 JTS も飛躍的に完成度を高めており、ほぼすべての点で、ツインスパークは時代遅れとなりつつあるわけだが、逆にそれゆえの荒々しい魅力が、こちらには確かにある。 |
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 |  |  |  | | 私は 156TI JTS SeleSpeed をチョイス |  |
|  |  |  | 敢えて選ぶなら
さて、最初に掲げたように、この中からベストを 1 台選ばなければならないのだが、ここまで記してきたように、この 3 台はそれぞれ異なった魅力を持っており、単純に優劣をつけるのは難しいというのが正直なところである。 しかし、それでも敢えて 1 台というなら、ここでは TI JTS セレスピードを選びたい。気持ち良さと充分なパワーを持った JTS エンジンに、よく出来たセレスピード、そして日常性をさほど犠牲にせずに歯切れ良さを獲得したシャシーなどによって、おそらくこの中で、もっとも幅広いシチュエーションにて、アルファ・ロメオらしい走りの歓びを得られるだろうからというのが、その理由である。
但し、走らせるシチュエーションがそれぞれ異なる以上、ベストは 1 人 1 人変わってくるはず。この記事はあくまで参考程度に、是非とも自分で試した上で、ベストな 1 台を見つけだしてくれたらと思う。 |
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