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tab_star2004/03/26tab_endLANCIA DELTA INTEGRALE 長期レポート
ランチア デルタがやってきた!
ランチア デルタ HF インテグラーレ ジアラ 長期レポート
新しい長期レポート車両として、ランチア デルタ HF インテグラーレ ジアラが加わった。トラブルの鬼と呼ばれているデルタだが、今後いかなる展開が待っているのだろうか?
文・写真:斉藤 敦
写真提供:FIAT AUTO

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ランチア デルタ HF インテグラーレ ジアラ 長期レポートpage1デルタ_01_010.jpg
ランチア デルタ HF インテグラーレ ジアラ 長期レポートpage2デルタ_01_007.jpg
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sakanouesicon_homeサカノウエ アガル
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イタリア車が大好きなワタクシ。がしかし、最近、欲しいと思うイタリア車は1,000万円級のものばかり。うーむ、どうしたものか。しかし、ランチアの日本再上陸のニュースなど、ここ最近は再び息を吹き返してきたイタリア車には要注目ですぞ。
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ランチア デルタ HF インテグラーレ ジアラ
禁断の世界へ

 実は私、昔から WRC( WORLD RALLY CHAMPIONSHIP )の大ファン。1987 年にグループ A 規定に則り、WRC 界にデビューした時から、このクルマに魅了され、憧れていた。デビュー以来、デルタは WRC で圧倒的ともいえる強さを発揮し、WRC メイクスタイトル 6 連覇という偉業を達成している。この頃、街中で駐車しているデルタを見かける度に、ずーと見入っていた記憶がある。

 前から欲しい、欲しいと思いつつも、「フェラーリ並の維持費がかかるよ」とか、「とにかく壊れるから止めとけ」とか、ネガティブな意見が多数を占め、なかなか購入まで踏み切れなかった私。そんな時に、VividCar.com 初の「 Site In Site 」の形態をもつオフィシャルサイトをオープンすることとなったクイックトレーディングさんと出会った。この出会いがきっかけで、まさか自分がデルタを買うことなるとは思いもしなかった。そう、この時点では。
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早め早めの交換がトラブルを未然に防ぐ!
壊れませんか?

 クイックトレーディングさんは、皆さんもご存じのとおり 5年連続で デルタ HF インテグラーレを駆り WRC にプライベート参戦した本格的なプロショップだ。

 当時の参戦模様を、代表の寺島さんから聞いていると、デルタに対する想いは増すばかり。実際に購入するなら、年式が新しく、タマ数が豊富なエボルツィオーネ系がいいな、と漠然とした想いはあったのだが、まだまだ相場は高くエボルツィオーネ II だと、250.0 万円〜350.0 万円 程度のプライスタグを付けて売られているものが多い。

 ここで、代表の寺島さんにある質問をぶつけてみた。「やっぱり、壊れますよね?」と。
 寺島さんは、「トラブルはやっぱりありますよ。最終モデルでもすでに 10年前のクルマですしね。だから、ハズレを引くとトラブルのオンパレードでまさに泥沼に”ハマる”という言葉がぴったりな状態になります(笑)」

 これは、絶対ハズレは引きたくない!それじゃ、ハズレを引かない方法は?と、再度寺島さんに聞いてみた。

 「やっぱり、キチンとしたメンテナンス記録が残っているクルマですね。今までどんなメンテナンスを受けてきたか、しっかりと分かる個体を選ぶことが重要です。そうすれば、あそこはこの前交換したからまだ大丈夫、ここはそろそろ交換したほうが良いな、と今後のメンテナンススケジュールも立てられますし、早め早めのパーツ交換をすることによって、トラブルを未然に防ぐことも出来ます。だから、うちではしっかりとメンテナンス履歴が残っている、素性の分かるクルマしか販売しません。そうなると必然的に、うちでメンテナンスしているお客さまが、デルタを手放すときに下取りしたクルマを販売することになります。この方法だと、数多くのデルタを取り揃えることは出来なくなりますが、こればっかりはしょうがないですね」
 
 それでは、ハズレを引かなければ、そうそう壊れないのか?と聞いてみると、
 「いや、そういうことではありません。ハズレの個体を引かないのは大前提の話で、購入時に今後トラブルが出るであろう箇所のメンテナンスは必須です。どこまでやるかは、お客さまとご相談ですが、最低限、ここだけはやらないと、というところには手を入れてからの納車となります。私達も長年デルタに携わっていますから、そのへんのノウハウは沢山あります。だから最初に考えられるウィークポイントをしっかりとメンテナンスしてあげれば、本当に普通に乗ることができます。もちろん、その後も定期的なメンテナンスは絶対に必要ですが、巷で言われてるような、トラブルばかり、というような状態にはなりませんよ」

 しかし、まだ安心するのには早すぎる。維持費について聞いてみた。
 「維持費、ようするにメンテナンス費用ですよね。最初にちゃんとと手を入れてあげれば、その後のメンテナンス費用は”フェラーリ並”なんてことはありませんよ。ただし、国産車や最近の輸入車並というわけにはいきませんので、それなりに財布を厚くしておく必要があります。月々 2万円ほどのメンテナンス貯金をしておけば、年間 24万円貯まります。この位の費用は、突発的なトラブルが起こったことを想定して用意しておきたいところです。後は、ご自分でチェックできる箇所はなるべくチェックするようにして頂きたいです。オイルの量や状態、クーラント、パワステオイル、ブレーキフルードなどの量もそうです。このようなチェックを怠ることなくしていけば、トラブルになりそうな箇所の早期発見につながりますし」

 これなら僕にもなんとか維持出来そうだ。購入へと気持ちが傾いてきた。昔からの憧れのクルマに乗れるかもしれないと思うと何だか嬉しくなってくる。
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新しく愛車になったジアラ。奥に見えるのが、前愛車のプジョー 106。
コレに決めた

 そんな、私の気持ちを察したのか、寺島さんが一言。「お客さまからの委託販売で、斉藤君にぴったりなデルタがあるのだけど、どう?」

 そのクルマは、95' デルタ HF インテグラーレ ジアラ。エボルツィオーネ II をベースに、ボディカラーをジアラ(イタリア語で黄色)に。そして、内装・シートの材質を、ブラックのアルカンタラに黄色いステッチが入ったものに変更した、限定 220 台のモデル。ちなみにその他には、ベースモデルからの変更点は無い。

 但し、少々初期投資が必要で、クラッチとタイミングベルトまわりは要メンテナンスの個体。そのかわり、格安の値段でおろせるという。最初は、初期投資の少ない、極上のデルタを買うならば選ぼうと思っていたのだが、VividCar で長期レポートをするならば、このような手を入れる必要のあるクルマの方が、面白いし、ネタ切れの心配もない(笑)という思いもあり、心がグラッと動く。程度は、極上のデルタを 10 とするならば、 5 〜 6 のレベルのクルマ。走行距離は、6 万 4000 km となっている。

 車検がまだ残っていたので、試乗させてもらう。確かにクラッチはジャダーが酷く要交換だ。その他には、エンジンマウントが賞味期限を過ぎているようで、エンジンが前後に動くのがよく分かる。ボディは、この頃のイタリア車には共通のユルさを持つ。足回りもコニのショックに交換されているものの、若干抜け気味。ブッシュも同様だ。確かに極上とは言えないが、このクルマをベースに色々と手を入れて行けば面白そう。ネタ切れの心配もなさそうだし(笑)

 そんな感じで、殆ど勢いで契約してしまった。
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【左上】降ろしたばかりのミッションケース。オイルのにじみ痕がくっきりと。
【左下】時計回りに左上からクラッチディスク、クラッチカバー、フライホイール。
【右上】インプットシャフトシールが駄目になりオイル漏れを起こしていた。これがミッションケースのオイル痕の原因。
【右下】エンジンブロック側。バックプレートを外した状態。上の方に 2ヶ所見える黒いものが、バランサーシャフトのめくら蓋となる。ここもオイルが漏れやすい。真ん中に見える大きな丸い形状のものが、クランクシャフトのアウトプット。
 
クラッチを開けてみたら

 そこで、クイックトレーディングさんの敏腕メカニックの新井さんの登場である。新井さんは長年デルタに携わり、そのキャリアは、12 年にも及ぶ。メンテナンスからチューニングまでその守備範囲は広い。

 まずは、簡単なメンテナンスメニューを一緒に考えた。
 もう賞味期限が切れジャダーが激しいクラッチの交換と、もうすぐ、前回交換してから 2 万 km を迎えるタイミングベルトは、絶対に交換が必要。他に駄目なところが無いかチェックし、緊急を要するものがあれば、こちらも交換。ここまでは、納車までにしっかりと手をいれるとして、その後に、ちょっと怪しい燃料ポンプの交換、エンジンマウントのブッシュ、足廻りのリフレッシュをしようと簡単なスケジュールを作成。

 そして早速、クラッチ交換の為にミッションを降ろすことになった。降ろしたミッションケースからは、オイル漏れの痕がくっきりと。開けてみると、インプットシャフトシールがダメになっていたようで、そこからミッションオイルを吹いていたようだ。中はオイルで真っ黒の状態。続いて、クラッチディスクを見てみると、こちらもかなり磨耗していた。表面も荒れていて、これがジャダーの原因だと考えられる。このクルマ、6 万 4000 km までクラッチは交換されていなかったようだが、普通の使い方をしていると、この位で寿命がくるようだ。また、クラッチ操作がうまい方や丁寧な方が乗っていたクルマだと、10 万 km 以上交換無しで走れた個体もあるという。

2 ページ目に続く

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