 |  |  | | | モノスペース“セダン”クサラ ピカソに試乗 | |  | | あの“ピカソ”の名を冠する、コンパクト・ピープルキャリア「Xsara Picasso」に試乗。ようやく日本に導入されたこのクルマの出来は果たして・・・ |  | 文:河津秀昭 写真:斉藤敦・安池和珠代
|  | |
|  |  |  |  |  |  | 河津秀昭 [VividCar元編集員] |  |  |  | | 最近かなり真剣にクルマを探しています。欲しくなるクルマは、実際買えないものばかり・・・次のクルマは何にしようかな? |  |
|  |  |  |  |
 |  |  | モノスペースセダン!?
2000 年にヨーロッパでデビューしたピカソの日本導入が決定した。随分時間が経った気がするが、これには訳がある。まずは、デビュー当初に AT の設定が無く、このままでは日本に入れるのは厳しい。そんな中、2003 年に入って間もなく、2 リッターエンジンに搭載可能な AT が登場した。そして 2004 年 3 月にフェイスリフトが行われ、これを待って日本へ導入されることになったのである。
“クサラ ピカソ”の名が示すように、ベースとなったクルマはクサラである。5 人乗りのセダンをベースに、居住性と収納力をより一層高めるべく開発され、コンセプトは“モノスペースセダン”と呼ばれるまったく新しいモノとなった。これが見事にハマったのか、デビューから 4 年の間に全世界で 85 万台以上のセールスを記録し、ヨーロッパを代表するコンパクト・ピープルキャリアとなったのである。
日本に導入されるのは、直列 4 気筒 2 リッターエンジンに 4AT を組み合わせた 1 車種となる。ちなみにこのグレードは、本国では最上級グレードである「2.0 エクスクルーシブ」。実車を見てみると、何といってもスムーズな曲線で描かれたボディラインが美しい。フランス車、そしてシトロエンを存分に感じさせてくれるポイントでもある。そのボディのディメンションは、全長 4280、全幅 1755、全高 1640、ホイールベース 2760 となっており、日本でいう小型乗用車クラス、ヨーロッパでいうところの C セグメントと呼ばれるクラスに属する。
ベースとなるクサラと比較してみると、220mm 延長されたホイールベースと 235mm 高くなった全高がポイント。これらはもちろん室内空間の拡大に大きく寄与している。 |
|  |  |  |  |  |  |
|
|  |
 |  | 広くて明るい室内空間
インテリアは、センターメーターの採用が目に付くところだ。運転席に座ると、そのセンターメーターと低いダッシュボードとの組み合わせにより前方視界の広さが際立っている。未だにセンターメーターのクルマに乗ると多少の違和感を感じてしまうのが正直なところだが、実際に運転していて不都合を感じることは無い。むしろ、視界の広さと視線移動の少なさで、走り出して暫くすれば、より快適だったりする。シフトレバーもダッシュボード上にマウントされており、車内で乗員が自由に移動できるようになっている。シートも今となっては柔らかめのフランス車らしく包み込まれる感じで良い。
リアシートに座ってみると、幅はかなりゆったりとしている。同一サイズの 3 座席が独立したタイプとなっており、真ん中の席だけ小さいといったこともない。幅に比べて前後方向、つまり膝の前の余裕があまり無いなと思っていたら、シートが一番前に出ていただけだった。シートを後ろまで下げると、これまた広々で快適。カタログを見ると 14cm(およそ、こぶし 2 個分)スライド可能と書いてある。また、シートバックを倒して、座面ごと前方に跳ね上げることもできるし、さらにシート自体を取り外すこともできる。必要に応じて、最大 2128 リットルまでラゲッジルームを拡張できるのだ。
そして一番のウリは、室内の開放感であろう。ルーフ全体がガラスで覆われた「スカイルーフ」のおかげももちろんあるが、全てのガラス、特にサイドウインドウが大きい。高い乗車位置から横方向だけでなく、下方にまで視界が開けている印象だ。背の低い子供でも、十分に外の景色を楽しめるだろう。 |
|  |  |  |  |  |  |
|
|  |
 |  |  |  | 左上:センターメーター部のアップ。情報量も多く、視認性も高い 右上:ラゲッジルームにはキャリア付バスケット“モジュボックス”を装備 左下:エンジンは直列 4 気筒 DOHC 16 バルブ。低回転からトルクフル 右下:6J×15 サイズのアルミホイールを標準装備 |  |
|  | |
|  |  |  |  |  |  |
|
|  |
 |  | セダンに引けをとらない走り
走りだすと、柔らかなフィーリングで気持ち良い。エンジンは、決して有り余るパワーという感じではないが、3 名乗車で必要十分なものだった。回していけば気持ちよく加速していくし、変速のショックも少ない。マニュアルモード時のレスポンスも良く、追い越し加速や、エンジンブレーキを効かせたい時などに便利だった。4 速 AT というと、今や時代遅れのような気がしてしまうが、組み合わされるエンジンの特性とマッチしていれば十分な性能を発揮してくれる。さらに、ミッション自体もギアが少ない分、必然的に軽く作れるといったメリットもあるのだ。輸入車好きな読者のみなさんならお分かりの事だと思うが、決してクルマはスペックだけではない。
サスペンションは、シトロエンらしく、しなやかに動き、当たりも柔らかい。忠実なハンドリングなどは絶品。ただ、リアのサスペンションが多少バタつきを見せていたのが気になった。それにしても、これだけガラスが広く、サンルーフまで装備しているにもかかわらず、重心の高さをあまり感じさせないセッティングはなかなかのもの。セダンと遜色の無い走りを見せてくれる。
クサラピカソは、デビューして 4 年が経つ。その間に熟成が進められ、細かい変更はあるものの、もはや完成されたクルマである。4AT や 2 列シートの 5 人乗りなど、最新のクルマと比べると、やや物足りないところがあるのは事実だ。だが、その分ライバルに比べて車重も軽く、シトロエンらしい、これぞフランス車といったフィーリングが持ち味だ。そのデザインも、あのピカソの名を冠するだけのものはある。気になる価格も、どうやら 300 万円を切るようであるし、フランス車好きだけでなく、この手のクルマを考えている方なら候補に加えてみてはいかがだろうか。 |
|  |  |  |  |  |  |
|
|  |
|
|  |  |  |  | |  |  |  |  | シトロエン C2 と C3 あなたならどちらを選ぶ? なぜシトロエンは、あえて同じクラスにボディの基本的なディメンションを変えてまで新型車を投入したのだろうか? その理由を探るために同じエンジンを搭載する、シトロエン C3 1.6 とシトロエン C2 1.6 VTR を借り出し、とある週末の殆どを両車と過ごし、その理由を探ってみた。
|  |  |
 |  | |  |  |  |  | パリって、どんなところ? 「パリの明かり編」に続く第三弾、今回は少し視野を広げて「パリ」という町の魅力をあらためて考察してみます。
|  |  |
 |  | |  |  |  |  | 癒し系グルマ 美人だけど、どこか地味、安心できる、これがキモだ。
|  |  |
 |  | |  |  |  |  | エスプリ シトロエン ハイドラクティブサスで有名なシトロエンが、シトロエンらしい、コダワリのクルマを多数出品。中には世界で 1 台のエルメスとのコラボレーションカーも!
|  |  |
 |  | |  |  | ゴルフ プラス 85 mm フォルクスワーゲンゴルフのラインアップに、ルーフを 85 mm プラスしたゴルフプラスというクルマが追加された。今回はこのクルマを通じて自動車会社のマーケティングについて勝手な考察をしてみたい。
|  |
 |  | |  |  | WRC のクルマたちをチェックしよう! Vol.1 WRC に出ているラリーカーは、市販車に手を加えて製作されています。ですから、F1 マシンなどとは違い、街を走っているクルマたちとの結びつきを強く感じませんか? そんなクルマたちをチェックしましょう。
|  |
|