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tab_star2004/11/04tab_end整備のプロ
餅は餅屋、BMW M のオーソリティに訊く
チューニングは十人十色、いろいろとイメージはしてみても、これ!といった答えは簡単に出ないから困りもの。どうしたら自分のイメージを具体的にできるのだろうか? M についてプロのアドバイスを聞いてきた。
文と写真=太田アキラ
取材協力=Studie 横浜市港北区岸根町61-2 電話 045-476-3181

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akira_S.jpgicon_home太田アキラ
[OFFICE TENSS]
お腹がすくと用賀にあるうどん屋で大判かき揚げに挑戦、でもこれが難敵!連戦連敗、毎度胃もたれ負けを喫しています。
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今回お邪魔したのは横浜にある「スタディ」。USED CAR LIFE で紹介している「スタディ・ベース」と店舗は共通。新車&中古車販売、メンテナンスやチューニングまで BMW のことなら何でもお任せ!の頼れるショップ。
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ゼネラルマネージャーの相澤さん。自分のクルマも積極的にチューニングしているだけあってオーナーと同じ視点で相談に乗ってくれる。気さくなお兄さんキャラでもあり頼れるアニキでもある。
オーナーから支持される理由

レースフィールドで得た技術の粋を集結させながらも、ロードゴーイングカーとして十分な実用性と快適性を兼ね備えた BMW の M シリーズ。刺激的なフィールで圧倒的なパワーを発生するエンジン、ニュートラルで意のままに操れるシャシー。そのすべてが官能的なMだからこそ、もっと快楽マシンに仕上げたい! そう思うのはクルマ好きであったら至極まっとうなことだ。

そこで、M シリーズのチューニング事情について話を聞くべく、BMW のスペシャルショップ「スタディ」にオジャマしてみた。

スタディといえば、とくに関東地区の BMW オーナーで少なからずチューニングに興味をもっているひとであれば誰もが知っているといっても過言ではない存在。実際に、関東周辺のサーキットで見かける BMW には、十中八九スタディのステッカーが貼ってある。

これだけ多くの BMW オーナーから信頼を得ているその理由は、メンテナンスをはじめ、ライトチューンからエンジン内部にまで手を入れるほどのハードチューニングまで、豊富なノウハウでオーナーの要望に的確に応えてくれるからに他ならない。たとえ M シリーズであっても、安心してすべてを任せられるショップなのだ。

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さまざまアイテムがディスプレイされている明るい店内には主要ブランドほとんどのものが取り揃えられている。ツルシのままでも、好みに応じてのカスタムにも柔軟に対応してくれる。

明確なビジョンが大事

M シリーズをチューニングするなんて聞くと、ちょっとリスキーなイメージをもったりしないだろうか?

なんせクルマは、ツルシの状態で高度なチューニングが施されている工業製品である。ましてや、M シリーズのようなさらにスペシャルな存在のクルマをイジるとなると、耐久性やら実用性やらのことでナーバスにならなくもない。そのへんはどうなのだろうか?

結論からいえば、まんまレーシングカーといった内容の E30 は耐久性に若干の不安があるのだそうだが、その他の M の場合、ちょっとやそっとチューニングをしたからといってなんら問題はないそうだ。

だたこれは M シリーズに限った話ではないが、何かを突出させるにはその代償として何かを犠牲にしなければならないということを、まず理解しておきたい。ノーマルは一般道で要求されるすべての要素を高度にバランスさせた状態であり、それをあえて変更するわけだから、どこかしらでバランスが崩れる可能性があって当然。チューニングの出発点は、そのことを踏まえたうえで、自分がクルマに何を求めるのかを明確にすることなのである。

スタディではこれまで多くのクルマをチューニングしてきた経験から、オーナーそれぞれのニーズを聞き取り、それに見合った的確なメニューを提案してくれるため、ハッキリとしたビジョンさえもっていれば、確実に自分好みの仕様に仕立ててくれるのだ。

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写真は現行の 5 シリーズ。ノーマルでもバランスの取れたクルマだが、より「自分らしさ」を求めて入庫してくるクルマが後を絶たない。



5 人乗りでもロールケージ

「カスタムオーダー」といってもいいスタディのチューニングだが、その一例として M5 にまつわるこんな話がある。

その M5 は、エンジンオーバーホールと同時にカムシャフトを変更、エンジンマネージメントはモーテックのコンピューターで、といったハードチューニングを行っている。足回りも当然、車高調を組んで強化するなど徹底的に走りを楽しむ方向でチューニングを進めているのだが、しかしオーナー氏はこの M5 でゴルフにも行くそうで、そのため 5人乗りができるロールケージを入れ、最低限の快適性を確保した仕様に仕上げているというのだ。

つまり、チューニングをする上で重要なのは、どんなパーツをつけるかではなく、どんなシチュエーションで使うかを見極めることにある、ということだ。

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スタディがプロデュースした E36 M3 デモカーは 3D デザイン製カーボンリップスポイラーを装着。
【左】センター出しのマフラーはスペアタイヤを外して実現。現在開発中のディフューザー機能をもった 3D デザイン製のリップスポイラーが近々装着される予定だ。目立ちまくりのリアウイングはランサーエボリューションのものを流用。
【中】オーディオ、エアコン、ドア内張を残したまま 100kg 近くの軽量化を達成。タイム狙いのオーナーにはお勧めだ(車内はすごくうるさくなるが)。燃料の安定供給のため燃料ポンプはアップグレードしたものに変更してある。
【右】エンジンはオーバーホールついでにサイズの大きな BMW 純正ピストンに変更してある。補修用として使われるこの純正ピストンには 3 サイズあり、一番大きいものをチョイスしたこの M3 は 60cc ほど排気量がアップ。トルクが若干上がり、乗りやすくなるそうだ。耐久性も純正パーツゆえ 10万km くらいはまったく問題ないとか。
リスクを減らす「ナルホド!チューニング」の実例

最後にハードチューニングのケーススタディとして、スタディの M36 デモカーを紹介したい。完全にサーキット走行に照準をおいたこのクルマは、手の入っていないところがないというくらいのフルチューン状態。内装は 2 脚のバケットシートを残すのみで、アンダーコートまで取り除かれている。サーキットへの往復を考えて、オーディオとエアコンといった必要最低限の快適装備は残されてはいるものの、日常の足に使用するにはそれなりに覚悟のいる仕様だ。

ここまでイジろうとするひとはあまりいないと思うが、参考になるところは多いはずだ。なかでもとくにお勧めできる改造点は、チューニングカーでなくても必須のオイル管理、つまりオイルクーラー。サーキット走行などクルマに負荷のかかる環境では、まめなオイルチェックに留まらず、油温までしっかりと管理してエンジンを保護したいものだが、この M36 に装着されているオイルクーラーはノーマルのオイルラインには一切手を加えず、オイルパンから直接オイルクーラーへのラインを新設し、冷えたオイルを再びオイルパンへと戻しているのだ。すべてが完全に独立した回路なのでオイルポンプがあらたに必要となるが、オイルパンに溜めているオイルをグルグルと回しているだけなので、オイルクーラー増設による油圧低下などのリスクは皆無といえる。

このように、乗り手のリスクを最小限に抑える細かなアイデアが見受けられる M36。チューニングを考えているひとには、モデルケースとしてぜひ参考にして欲しい。




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